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東和支部からのお知らせ
東和支部創造交流会 東和塾 報告
2021年11月01日

10月13日に第5クール第3回目の創造交流会東和塾が開催された。前回と同様に今回もオンラインでの開催となった。今回の東和塾は「ひとこと多い張り紙」を作成するワークショップをオンラインで行った。13名の方にご参加を頂き、東和塾「ひとこと多い張り紙~作成ワークショップ編~」が開催された。オンラインでのワークショップを行うことは初の試みである。

まず開催にあたって平石支部長より「オンラインでの開催であるため、人数は若干少ないが非常に意義のある開催となった。それは、①SDGsの理解をさらに深める機会となったこと②普段接する機会が少ない会社経営者と若手メンバーが接する機会となったこと③オンラインでのワークショップは初めての試みであり、オリジナリティのある内容になっていること。非常に意義のある開催となり内容が楽しみだ」とご挨拶を頂いた。

ご挨拶を頂いた後は、リコージャパン株式会社 SDGsキーパーソンの清水氏よりSDGsの概要(前回の振り返り)と、「ひとこと多い張り紙」とは何か、ワークショップの実施方法などの説明を頂いた。冒頭でのSDGsの概要では、2021年度に入ってからSDGsの問い合わせが非常に増えてきている。意識をされる企業が非常に増えているのではないか。また、テレビなどでも取り上げられる機会が非常に増えてきており、SDGsの認知度は昨年度が29.1%だったものに対し、今年度は54.2%まで認知度が上がっている。中でも学生の認知度が大きく上がっており、就職先の企業の選択にSDGsの取り組みを企業がどのように行っているのかで、就職先を選択する学生も出てきているそうだ。続いて「ひとこと多い張り紙」を作成するワークショップを行った。ひとこと多い張り紙とは、身近なシーンでSDGsを知ってもらう為の、メッセージ付きの張り紙のことである。生活の中の身近なシーンでよく見かける張り紙に、お節介な「ひとこと多いコメント」を付け足して、SDGsの17の目標とその課題を考えるきっかけにしようとするものである。活用することでSDGsへの貢献を表明できるアイテムとなっている。こちらをワークショップで討議を行い、作成していくことになる。実際の作成事例では、大阪弁で作成したひとこと多い張り紙など、各地方の方言で作成した事例を紹介いただいた。その後、Zoomのブレイクアウトルームを利用し、3チームに分かれて討議を行った。オンラインでのチーム討議となりなれない部分もあったが、各チーム活発な意見交換がなされた。

チームでの討議後は、各チームより作成したひとこと多い張り紙を発表頂いた。作成頂いた張り紙の一例としては、例1)性別に関係なく「育児休暇いただきまっせ」(目標5:ジェンダー平等を実現しよう)。例2)邪魔したらあかんで、家族で楽しくドライブしています「子供がノッています」(目標11:住み続けられるまちづくりを)。例3)協力し合えばもっと早く終わる「残業を減らしましょう(目標17:パートナーシップで目標を達成しよう)などが作成された。その他にも沢山の沢山のひとこと多い張り紙が作成されたので、是非ご覧いただきたい。その後、清水氏より最近のSDGsにまつわるおまけのお話として、東京オリンピックでのサスティナブルに関する取り組みや2025年に開催される大阪万博のお話を頂いた。

最後は総評として作道塾長より「ワークショップを通じて、SDGsはどういうことを考えていかなければいけないかを考える良いきっかけとなった。様々な会社が現在やっていること、これからやらないといけない事を整理し、改めて自社の企業活動につなげていかなければならない。このような活動を通じて印刷業界の活性化につながれば良い」と頂き、閉会となった。

今回、ひとこと多い張り紙というワークショップを通じてチームで一緒に考えてみると様々な意見がでてきた。このようにSDGsを楽しく考え、自社で一歩を踏み出してみると、印刷業界の活性化に繋がっていくのではないだろうか。

(報告/リコージャパン株式会社  PP事業部  福地 健)