1. ホーム >
  2. キックオフコンベンション2024開催報告
各委員会の活動
大阪青年印刷人協議会
キックオフコンベンション2024開催報告
2024年01月29日

2024年1月27日(土)13時00分よりキックオフコンベンション2024が執り行われた。コロナ以前を想起させる参加者数で、会場内には活気が溢れていた。

「今こそ自らの手でイノベーションを 業態変革X新規事業 チャレンジ精神を燃やせ」と題し講師として登壇頂いたのは、株式会社グリーティングワークス・代表取締役・德丸博之氏。はじめに来賓代表として大阪府印刷工業組合浦久保理事長より、超越経営者となるべく勉強して欲しいとお言葉を頂戴した。続く大阪青年印刷人協議会西岡議長からも実りある日として欲しいと述べ、開会挨拶とさせて頂いた。

第一部・「業態変革」

金融機関の経験を経て生家に戻った德丸氏は、家業の厳しい状況に直面された。まずは業界を知るために飛び回り、これまでの経験を活かして自分の強みを分析し、如何に稼ぐかを意識された。

様々な人との出会いの中で德丸氏が決意したのは、「できません」を言わないこと。3年で売上を5000万円伸ばした秘訣は、印刷に縛られず多岐に渡るビジネス展開。あらゆる手段を模索すれば出来ることは増え、売上は向上すると確信した。

一方で、無理をすれば身体を壊す。そこで見出した活路が、挨拶状ドットコム。はがき印刷のネット通販こそ、ワクワクしてかつ利益率の高いビジネスだった。業界の常識は世間の非常識と捉え、ユーザー目線のシステム構築により、売上規模10億円に上る事業への業態変革を果たした。

事業取組にはマーケットの実態調査が必須。その中で差別化方法を考え、自社の強みを整理し利益率を考察する。考案したシステムからは徹底的に属人性を排除し、再現性ある仕組みを作り続けることで事業スケールが広がっていく。

第二部・新規事業

新規事業を、グループ内事業部制的な「共資本」か、新規事業部立上げ的な「別資本」で行うかは状況に左右される。德丸氏が共資本で推進したのはEC新商品の開発だ。食品通販を2022年から開始。2024年は売上1億を既に超える見通し。この急成長の背景には、はがき印刷業界で勝ち抜いてきたノウハウと、共に新しいことにチャレンジしてきた社員・社風があった。

別資本として立上げたのはスポーツ事業・アスリートワークス。中学生に特化した個別トレーニングジム事業だ。出来る範囲で試し、手ごたえがあれば少しずつ広げていく市場調査から進めた。競合マッピングして自社の立ち位置を探ることも重要。全く別分野での試みでも、これまでの事業経験は役に立つ。一方、不足物はPDCAを回して迅速にレベルアップすることが必要になる。別資本では資金調達、人材集め、何もかもゼロスタートとなり、正に第二創業と德丸氏は語る。

閉会

最後にキックオフコンベンション実行委員長である谷口副議長より、既存業態で儲かっている内に新規事業にもチャレンジする必要があり、背中を押してもらったような想いがしたと述べ、閉会の挨拶とさせて頂いた。今年も多数のご参加を頂きましたこと、改めて御礼申し上げます。