浦久保理事長が語る！ 「MUD初級セミナー」開催

6月28日(火)大阪印刷会館にて大阪府印刷工業組合理事長、そしてメディア・ユニバーサル・デザイン（MUD）協会の理事長も務めている浦久保康裕氏を招き、「MUD初級セミナー」をオンラインで開催した。

オンラインセミナーには大阪、近畿、そして全国から128社 292名の申し込みがあり盛況となった。

最初に、なぜ今MUDに取り組む必要があるのかについて話があり、背景は3つあり、1つ目は障がい者差別解消法や障がい者雇用促進法などの法的要請により、情報伝達分野での合理的配慮が求められること。2つ目は社会の多様性やダイバーシティの実行などの社会的要請により、等しく情報を入手でき、正しく伝わることが求められること。3つ目はCSRやSDGsなどの世界的要請により、見やすさ・理解しやすさが求められることが挙げられた。

日本では情報伝達分野で合理的配慮が必要な方々の割合は総人口の約50％にも上る。そしてその情報の87％は目から取り入れる視覚情報である。視覚情報分野と密接な関係にある印刷業界は切っても切れない。
MUD協会が述べているMUD 5原則、①接近容易性（アクセシビリティ）②使いやすさ（ユーザビリティ）③読めて理解できる（リテラシー）④情緒に訴える（デザイン）⑤持続可能性を満たす品 質で あること（ サステナビリティ）を押さえ、誰もが正しく情報を取得できる社会実現に向け、印刷業界はMUDに取り組んでいくべきであるとの内容が公演された。

CSR推進委員会では引き続き、8月より「超実践的MUDセミナー」と題して3回にわたるセミナーを予定しています。